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| の綾織機を用いて、上下二人組で息を合わせて縦糸と |
| 横糸を操り織り上げられていきます。この特別製の綾 |
| 織機は、高さが4メートルもあり、長さは5.6メートル、 |
| 幅1.4メートル、1,924個にも及ぶ部品から成り立って |
| おり、操作するには相当の熟練が必要となります。ま |
| た、図案も大変複雑なため、織り込む技術も非常に高 |
| く、いかに熟練した職人であろうとも一日にわずか |
| 5‐6センチメートルしか織ることが出来ません。 |
| このように、量産が出来ず、コストもかかるため、古く |
| から雲錦は大変貴重なものとされ、歴代の皇室・宮廷の |
| 御用達として愛用され続けてきたのです。 |
| た糸や、孔雀の羽から作った糸など大変珍しく貴重なも |
| のも使い表現されています。 |
| 金紙に挟み、職人の感覚で角度などを調整しながら何 |
| 万回も槌で打たれ均等に薄く延ばされます。これは非 |
| 常に難しい、長年の経験と勘だけが頼りの言わば職人 |
| 技です。そうして延べ金を薄さ僅か0.12ミクロンの金 |
| 箔にし、糸へと加工していきます。 |




| それら純金や孔雀の羽から作られた糸を特殊な器具と技術を駆使して生地に織 |
| り込むことによって、単に色彩を美しく艶やかに仕上げるばかりではなく、特 |
| 殊な浮き彫りや象嵌細工の様な立体効果を出すことが出来ます。このような特 |
| 殊な織り込み技術は雲錦の工芸が極めて高いレベルに達していることを示して |
| おり、多くの専門家からも、中国古代からの錦織工芸史上における至宝であり、 |
| 中華民族だけでなく、全世界の最も貴重な歴史的文化遺産であると称賛されて |
| います。 |




95%以上の純金から作られた糸
孔雀の羽から作られた糸
| ○図案に込められた意味 |
| も雲錦の特徴的な魅力のひとつです。伝統的な雲錦 |
| の図柄にあっては、「雲錦方龍補子」に代表される |
| ように「龍」が多く用いられているのは、古代から |
| 中国では、龍はあらゆる獣の中でその頂点に立つ存 |
| 在であり、威風堂々としたその容姿は威厳や権力の |
| 象徴とされてきたため、皇帝の絶対的権力を称える |
| に最もふさわしい図案であったためです。なお、 |
| 「鳳凰」は、美しく聡明な女性の象徴とされており、 |
| 長い間皇后の召し物に使用されていました。 |
| 味が込められています。例えば、桃は長寿を、仏手 |
| 柑は福を、ザクロは子宝に恵まれるように、魚の図 |
| 柄は年々生活にゆとりが出るように、という願いを |
| それぞれ表しています。これらの図案を組み合わせ |
| ることにより、長寿、子宝、多福、吉慶、蓄財など |
| を祈願し、祝福しているのです。こうした特徴的な |
| デザインには力があり、見る人に鮮烈な印象を与え |
| てくれます。 |
| 雲錦の継承者達はその伝統の技を一代、また一代と守りながら受け継いできま |
| した。そしてそれは今日においても変わらず続いています。中国の錦織り工芸 |
| の歴史、文化の結晶であるこの貴重な文物は今もなお、更なる発展と創造性を |
| 追及する新世代の織り手によって輝きを保ち続けているのです。 |
| 雲錦」の展覧会が開かれ、好評を博しています。これに伴って、国内外より多 |
| くの要人や専門家達が南京へ視察や参観に訪れ、中国の錦織り工芸文化や芸術 |
| 的価値についての理解を深めています。 |
| 中華民族文化の精髄に触れていただき、この輝かしい芸術品が世代を越えて伝 |
| えられていくことを願っております。 |







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